AmazonFlexとは?
AmazonFlex(アマゾンフレックス)とは、Amazonの荷物を配達するシフト自由の仕事です。
軽貨物と呼ばれる個人事業主の扱いになり、Amazonとは業務委託による元請・下請の関係になります。
軽貨物ドライバーは休みがなくて長時間拘束を強いられる仕事が多いですが、AmazonFlexは勤務日や勤務時間を自由に選ぶことができ、1日4~12時間のオファー(仕事)があります。
1日12時間・週に50時間の勤務時間制限がありますが、フル稼働すれば月商40万円以上も可能です。
ただし、AmazonFlexは募集が少なく、登録できても自由自在にオファーを取れるとは限らないので注意しましょう。
デリプロとの違い
Amazon.co.jpから発送される荷物は基本的に自社配送をしていて、Amazonの宅配をする仕事はAmazonFlexとデリプロの2種類があります。
デリプロはフルタイムの仕事になり、Amazonとの直接契約ではなく他の運送業者を挟んで契約するケースが多いです。
(AmazonFlexはAmazonの一次下請、デリプロは2次下請や3次下請が一般的)
天下のAmazonと直接契約できるAmazonFlexは、デリプロに比べて報酬単価が高くて無理な量の荷物を持たされるリスクが少ないです。
ただし、Amazonは増え続ける荷物に対応するため、AmazonFlexよりデリプロの拡大に注力しています。
地域によっては近隣にデリプロの拠点しかない場合や、AmazonFlexの新規募集をしていないケースがあるので注意してください。
AmazonFlexに興味がある方は公式サイトより募集エリアの確認を行い、専用アプリをダウンロードしておきましょう。
単価が高い
AmazonFlexの報酬は原則として2,000円/1時間です。
主な日給例をご覧ください。
- 4時間:8,000円
- 8時間:16,000円
- 12時間:24,000円
なお、業務委託になるため、ガソリン代や保険代、その他車両使用に伴う費用は全て自己負担になります。
デリプロの場合は地域や中間会社によって異なりますが、12時間前後の通し勤務で1日20,000円程度の報酬が相場です。
希望通りに仕事を得られる確約はないですが、軽貨物の仕事ではトップクラスに単価が高いです。
営業ナンバーの軽バンが必須
個人事業主で運送業の仕事をするには営業ナンバーの車が必要です。
緑ナンバーの普通車は営業ナンバーを取得するハードルが高いですが、黒ナンバーの軽自動車は比較的簡単に営業ナンバーを取れるため、通販市場の拡大に伴って軽貨物ブームが起きました。
制度的には乗用車タイプの軽自動車や軽トラックでも営業ナンバーを付ければ業務可能ですが、段ボールの荷物を大量に運ぶ宅配の仕事は軽バンの営業ナンバーが必須です。
デリプロや他の宅配・業務委託は仲介業者が車両のリースやレンタルを用意していることがありますが、AmazonFlexは自分で車を用意しないといけません。
最初の3日間は少ない荷物にしてくれるなど未経験者でも出来る配慮をしていますが、軽バンを持っていない方は安易に手を出さない方がいいでしょう。
AmazonFlexは元々軽バンを持っている方や、宅配の経験を持っている方から選ばれている仕事です。
Amazonが人気の理由
大手3社と呼ばれる佐川・ヤマト・郵便局(ゆうパック)からAmazonの仕事に乗り換える人が増加中です。
他の宅配と比べてAmazonは以下のメリットがあります。
- 代引き、着払いがない
- 置き配が多い
- 冷蔵、冷凍荷物がない
- 段ボールに入った荷物が多いので捌きやすい
- 個数単価ではなく日給制なので収入が安定する
- 私服やポロシャツでラフに働ける
12時間オファーだと慣れている人で1日150~200個ほどの荷物を配達しますが、他の宅配会社で同等の荷物を配るよりも楽です。
置き配比率が高くて代引きなど面倒な仕事がないため、ストレスが少なくて自由きままに働けます。
フードデリバリーとの併用
AmazonFlexは都合の良い時間だけ自由に働けますが、週50時間などの制限があるため時間に余裕があるときは物足りなく感じます。
また、オファーを取れなくて思い通りに仕事ができず、収入を確保できないケースがあります。
AmazonFlexを始める方が最初から目標の収入を確保できる確約はないですが、流行しているフードデリバリーと併用することで安定した仕事と収入を確保できると評判です。
営業ナンバーの軽バンを事前に用意する必要がありますが、車があるなら登録だけでもしておきましょう。
AmazonFlexなら、オファー(仕事)を受けるかは自分の裁量で決められます。
ギグワークと呼ばれる仕事が増えているため、他の仕事と併用する形でAmazonFlexをやる需要が高まっています。