Amazonシアトル本社はどんなところ?
アメリカのAmazonは、大都市シアトルのダウンタウンに本社を構えています。
Amazonシアトル本社といえば、“Day 1”本社ビルの前に建設された、“アマゾン・スフィア”という3つの球体が連なった直径27メートルの巨大ガラスドームが有名です。
スフィアは、世界中から4万本以上の植物を集めた植物園のような施設ですが、実は最大800人を収容できる巨大ワークスペースです。
内部は、温度22度・湿度60%に保たれた植物にも人間にも快適な環境が保たれており、ワークスペースの他、レストランやバー、カフェなども併設されています。
まさに都会のオアシスといえる場所で、Amazon社員は会議をしたりコーヒーブレイクで一息ついたりしているのです。
アメリカのAmazonで働くには?
魅力的なオフィスを構える、アメリカのアマゾンシアトル本社で働くにはどうすればよいのでしょうか。
今回は、就活において特に重要な次の3つの項目を挙げて解説していきます。
基本的な英語力は大前提
まず、英語での基本的なコミュニケーションがとれることは大前提です。
TOEICのスコアでいうと、最低でも850点は必要でしょう。
しかし、TOEICやTOEFLの点数は現地では重要視されません。
例えば、会議で自身の意見を英語で話せるか、ネイティブの早口な英語を聞き取れるか、ビジネスメールを英語で打てるかなど、英語を使って仕事をきちんとこなせるかどうかが重要となってきます。
Amazonの理念に基づいた面接
Amazonには、創設者ジェフ・ベゾスが打ち出した「Our Leadership Principals(OLP)」という、14ヵ条からなる理念があります。
この理念について簡単に解説すると「Amazonでは、全員がリーダーである」という意味で、Amazon社員は常にリーダーの視点で動けなくてはならないということです。
つまり、リーダーになれる人でなければ採用しないという意味でもあります。
面接ではこの理念に基づいた質問が行われ、面接官は候補者にリーダーの素質があるかどうかを確認していきます。
また、Amazonに限らず外資系の面接の基本として「STAR形式」という質問への答え方があります。
S(Situation(状況))
いつ何が起こって誰が関係していたか
T(Task(課題))
状況を解決するために自分は何の役割で何をする必要があったか
A(Action(行動))
具体的にどんな行動をしたのか
R(Result(結果))
どのような結果になったのか
STAR形式はロジカル思考な答え方で、面接官に伝わりやすいのが特徴です。
ダラダラと喋ってしまったり不明確な部分があったりするとすぐにつっこまれてしまうので、日頃からSTAR形式で答える練習をしておきましょう。
就労ビザの取得
海外で働くには就労ビザを取得しなければなりません。
ビザには、様々な種類がありますが、アメリカのAmazon本社に直接採用された場合には“H-1B”ビザを取得する必要があります。
実はこの就労ビザ、アメリカで就職するための最大の壁といっても過言ではないほど取得が困難で、アマゾンに受かったとしても就労ビザが取得できなければ働けません。
例えばH-1Bビザの取得条件は、4年制大学以上の学位をもっているか、または専門分野においての実績が学士号に相当するかどうかが必要です。
また、ビザの発給数には制限が設けられており、一会計年度あたり65,000件しか割り当てられません。
ただし、そのうちの6,800件はチリとシンガポールの方が優先的に発給されるため、実質58,200件しか割り当てられないのです。
さらに、申請受付数の上限が超えてしまった場合は抽選によって審査する申請書が選ばれます。
この他にも複雑な条件がありますが、1点でも欠けてしまうと申請が却下されてしまうのです。
一筋縄ではいかないがまずは挑戦あるのみ!
オンライン書店から始まったAmazonは、今や世界4大企業GAFAの一角を占める超巨大企業へと変貌を遂げました。
ネイティブと卒なくコミュニケーションがとれる英語力はもちろん、Amazonの理念であるリーダーとしての素質があるかも重要です。
そして採用が決まった後は、就労ビザの取得という最大の壁が待ち受けています。
一筋縄ではいかないアメリカのAmazon本社への就職ですが、行動しないうちに諦らめてしまうのではなく、まずは挑戦してみましょう。