Amazon社員のお給料を調査
2018年、Apple社に続き2社目の1兆ドル企業となったAmazon。
アマゾンジャパンが創立した2000年当初の従業員は数百人程度でしたが、今では7,000人以上の規模へと拡大しています。
今回は、そんな右肩上がりを続けるアマゾンジャパンのお給料事情を調査しました。
給料はジョブレベルによって決まる
Amazonの給料システムを理解するために、まずは給与設定に関わってくる“ジョブレベル”について簡単に説明します。
ジョブレベルとは、Amazon独自の職級のことで1~12段階まで設定されています。
レベルごとの役職は以下の通りです。
L1~3 | 契約社員/派遣/アルバイトなど |
---|---|
L4~5 | 正社員 |
L6 | マネージャー |
L7 | シニアマネージャー |
L8 | ディレクター |
L10 | バイスプレジデント |
L11 | シニアバイスプレジデント |
L12 | ジェフ・ベゾス |
詳しく説明すると、レベル1~3はアルバイトや契約社員、新卒はレベル4からスタート、中途採用は4・5・6で採用されることが多く、レベル7・8は部長クラスの管理職、レベル9は存在せず、レベル10・11はアメリカ本社の経営会議メンバーで構成、レベル12はAmazonの創業者ジェフ・ベゾス専用となります。
ジョブレベルは、日本の職級のように年齢は考慮されず、個人の業務経験や成果によって昇格が決まります。
つまり、年齢が若い一般職の人でも成果を出して評価されれば昇格できる可能性があるということです。
ジョブレベルごとのお給料の詳細
それでは、Amazonのジョブレベルごとの年俸レンジをご紹介します。
L4 | 400~600万円 |
---|---|
L5 | 600~900万円 |
L6 | 900~1,200万円 |
L7 | 1200~2200万円 |
L8 | 2200~4500万円 |
L10 | 4500万円~ |
あくまでも目安となりますが、さすが大企業といえる年収の高さです。
新卒がL4からのスタートなので、20代でも400~600万円は貰える可能性があるということになります。
また、レベル5以上になると、ピープルマネジメントという人事管理業務を担うかどうかで年収が100万ほど変わることもあります。
給与は年俸制で株式付与制度も実施
Amazonの給与システムは、完全年俸制です。
ボーナスはありませんが、その代わりにL4以上の社員全員に自社株が付与される制度があります。
アマゾンの株価は上昇を続けているので、運用次第ではかなりの高収入が期待できます。
Amazon社員の充実した福利厚生
仕事に関しては、能力に応じてレベルが分けられるという厳しい一面がみられました。
しかしその一方で、従業員の健康と幸福を大切にしている点を忘れてはなりません。
Amazonでは、従業員の働きやすさを重視した以下のような福利厚生を完備しています。
社員割引Amazon.comの商品を社員割引で購入できます。
会員制福利厚生制度提携先の宿泊施設や飲食店などが、会員特別価格で利用できます。
英語学習サポート割引英語学習が割引価格で受けられます。Amazonでは海外拠点とのやり取りも多いため、スキル向上にもつながるうれしいサポートです。
従業員アシスタンスプログラム(EAP)メンタルヘルスサービスが受けられる他、育児や介護サービスの紹介・支援なども行っています。
パーソナル休暇有給休暇とは別の私用で取得できる休暇です。年間で最大5日間取得できます。
ここに挙げたのはほんの一部で、通勤交通費や定期健康診断、産前・産後休暇など一般的な福利厚生はほとんど完備しています。
また、アマゾンジャパンのオフィスは、誰もが働きやすい環境となっているのも魅力です。
例えば、マッサージ室、男性・女性・ユニセックス別のシャワールーム、宗教や宗派問わず利用できる礼拝堂、子育て中の親が利用できる授乳室、仮眠室、ヨガルームなどなど、人種・性別を問わない多様性を重視した環境を整えています。
外資系らしい給与システムと充実した福利厚生
Amazonでは、年齢に関係なく成果を上げて評価さえもらえれば、昇格して給料が上がる仕組みです。
このことからも分かる通り、給料が上がるかどうかは個人の“能力次第”となるため厳しさを感じる方もいらっしゃると思います。
とはいえ、充実した福利厚生に加え、オフィス環境も非常に整っているので従業員の働きやすさはしっかりと考慮されている印象です。
アマゾンジャパンの給与や福利厚生に魅力を感じられた方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。